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☆忍び寄る認知症の影このサイトでは 本人にも分かりづらい認知症の 初期の段階での出来事について 詳しくご紹介しております。 認知症の始まりかなと感じておられる 貴方のご参考になれば幸いです |
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認知症は、知らず知らず、本人も気がつかないうちに訪れるようです。
まして、いつも普通に接している家族が、これは認知症という病気でそれなりの ケアが必要と気づくのは、至難の技と言っても過言ではありません。 母のケースもはっきりと何時がそうかと断定することは出来ませんが、今になって 思うとき、あの時のあの現象が母の認知症の始まりではなかったかと思い当たる 事件がありました。 それは、母が70歳を迎えた春のことでした。当時私の給料が手取り約12万円、
生活費は約8万円、住まいが都営住宅でしたから、家賃が安く意外と経済的な 生活が出来ていました。 その中から毎月5000円を母の小遣いとして上げておりました。それをあまり 使うことも無く大切に銀行に蓄えていたようです。 もともと母は旅行が大好きで、よく箱根や日光など関東の有名な観光地に行く 家族旅行を楽しみにしておりました。 都営アパートの部屋の鍵は、みんなが揃って外出するときは、施錠していましたが 普段は開いています。 私はいつもの職場へ、妻は買い物、二人の子供は学校へと家にはたまたま、 母だけ一人留守番をしていたときのことでした。 ブーブーッっとブザーが鳴り、来客を知らせています。身内のものでしたら、
ただ今ーと言ってそのまま入ってきていましたから、 誰かお客さんだなと,ドアーを開けてみるとそこに40台半ばの男性が立っていた そうです。とても紳士的な感じの好い好人物で、一見保険の外交員かと思った そうですが立ち話中に、話題が旅行の話になり、家の中に座り込んでの くつろいだ感じになり、話が佳境に入ってきて相手が言うには 「これはお婆ちゃんの提案と言うことにして、旅行に行きませんか? 一家5人で6万円出せば2泊3日の家族旅行を私がお世話させていただきます。 6万円のほか一切の出費は頂きません。責任を持ってお世話いたしましょう」
との話、 母も、もともと大好きな旅行のこと、家族に内緒で2泊3日の提案も夢ですねと、 すっかり乗り気になってしまったようです。話はとんとん拍子に進み、 お金を支払うことになりました。 手元にお金が無いので銀行まで行って下ろす必要があると告げると、 私も銀行まで同行しましょうとのこと、池袋にある銀行まで一緒に行き、母が 自分の通帳から6万円を引き出して、渡してしまいます。 この時点ではもうすっかり相手を信用しきっていますから、何の疑いも無く手渡して しまったようでした。その後、件の男性は池袋駅の人ごみの中へ
そそくさと消えていってしまったそうです。 「領収証はもらったの?」と私、普通は相手の名刺とか素性を確かめて領収証を
もらうのが常識でしょうと、母に上げたお金ですからどう使おうと勝手ですけれど、 6万円は私の給料の半月分にあたります ついつい、母の行動の迂闊さを諌める形となってしまいました。その時の母の
反応が意外なくらい冷静だったこと。 普通でしたら、反省の態度が見られて当然なところですが一向にそぶりにも無く、 その男性の言い分をすっかり信じ込んでいる様子、2〜3日したら旅行計画書を 持って見えるそうだからそれを待ちましょうという始末、 私が直接その男性の話を聞いていないのでどのような話しっぷりだったのかも 分からず、その男性からの返事を待つことにしたのですが、 返事がある訳がありません。 その後も今日は来ますよ今日は見えるでしょうと、そのうち一週間が過ぎました。 いつもの母でしたら、自ら早期に話の真偽に気づき、自分の行動に反省の気持ち が見えて当然と思っておりましたが、その後々までそぶりすらみられず。 このお話は、みんなの話題から忘れさられてゆきました。
それから数ヶ月後、、この手の詐欺事件が新聞誌上であきらかとなり、
都内のお年寄りだけを狙った詐欺事件として摘発されたことは、 ご存知の方もいらっしゃると思います。 あの時の6万円が惜しくないと言えば嘘になりますが、それより私のイメージに
ある母とは別のもう一人の母が、見え隠れしていたのも事実でした。 このお話が母の認知症のはしりだったと考えると、この後の進展が ご理解いただけると思います。 |
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