心臓弁膜症 |
妻の心臓弁膜症 |
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☆妻の心臓弁膜症 妻が幼かった頃本人にも記憶が 無いのですが高熱に晒された日々が 有ったようです。 それが原因で心臓の弁が傷み 更年期を向かえ心臓弁膜症として 発症してきました 心臓弁膜症の発症の経緯など 詳しくご報告しております。 |
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日本では、心臓弁膜症の中でもリウマチ性の心臓弁膜症が大半を占めて
いました。 これはリウマチ熱にかかったことのある人が、その後何年も経ってから 弁膜症を起こしてくるもので、昔は抗生剤もなく完全にリウマチ熱の治療が できなかったためおきてくるものです。 (リウマチ熱とは?
全身の結合組織の非化膿性の炎症で、古くからこの病気は関節をなめ、 心臓に噛み付くと言われ、比較的大きな関節の炎症と心臓の炎症とをおこし、 心炎の一部のものが後に弁膜症となります。 予後はよい病気ですが弁膜症がおこるのを完全に防がなければなりません。 そのためには、最新の治療が大切です。専門医の指導を受けましょう。) 現在では良い抗生剤もでき完全に治療することができるようになり、
心臓弁膜症も減少しつつあります。 心臓は4つの部屋に分かれていまして、大きくわけると右の心臓(右心系)と、 左の心臓(左心系)に分けられます。 右心系は全身よりの汚い血液(静脈)を受け入れ肺に送る役目を担っています。 右心系を細かく分けると右心系でも上の部屋(右 房)と下の部屋(右 室) にわかれます。 右房は全身からの静脈の受け入れ口で、右室は肺に血液を送る役目を 担っています。 右心系には二つの弁があります。
右房と右室との間にある三尖弁 右室と肺へ続く血管(肺動脈)との間にある肺動脈弁です 左心系は右心系より重要な役目があり、それは全身に血液をおくる ポンプの役目をしているということです。 左心系も上の部屋(左 房)と下の部屋(左 室)に分けられます。 左房は肺できれいになった血液の受け入れ口で、左室は全身に血液を送る メイン・ポンプの働きをしています。 左心系にも右心系同様2つの弁があります。 左房と左室の間にある僧帽弁 左室と全身へ血液を送り出す元の血管(大動脈)との間にある大動脈弁です 三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁に異常をきたした病気が弁膜症です。 妻の心臓で傷ついていた弁は、この最も重要な役目を持つとされる左心系の メインポンプの働きをする大動脈弁と僧帽弁の二つになります。 妻の青春は、仕事の合間にはゴルフに打ち込むなど健康そのものでした。
一年に20日ある有給休暇も病気で休んだことは無く、亡くなった母以上に旅行 が好きでしたから、泊りがけのゴルフや観光によく出かけたものでした。 そんな妻が、まさか心臓という重要な部分に、欠陥があろうなど考えた こともありませんでした。 只、今になって思うのですが40代も後半に入り、ちょとした坂道で、息切れが ひどくなったり、あんなに好きだったゴルフに、自分から進んで出かけることが なくなったなあと感じるようにはなっていましたが、更年期も近づいたことだから、 仕方ないのだろうと軽く受け止めていたのでした。 ところが、彼女の体を蝕む重大で深刻な状況が、密かにすすんでいたのでした。 それは、平成10年の春、葉桜の映える5月のはじめの事でした。いつもですと、
職場まで片道10分の道のりを車で、私が送り迎えするのが日課となっていました から、さあ、出かけようかと立ち上がったのですが、妻がどうも今日は体調が 優れませんから、仕事を休みたいと言うのです。 折りしも人事異動が終わったばかりの職場では、猫の手も借りたいほどの忙しさ、 それでは一旦職場に顔を出して仕事の段取りを付けた上で、病院で見て もらいましょうと言う事になり、車で家をでたのでした。 職場での段取りを終えた妻を乗せて病院へ急ぎます。一般検診ですから、
到着してからの待ち時間の長い事・・病院とは待たされるところとの心得は ついていましたが、あのときほど長いと思った事はありません。 つい、救急車で来ればよかったねと冗談を言ったほどでした。 3時間ほど待たされてようやく診察が始まりました。診察の結果、 「直接の原因は過労です。心臓の鼓動が大変弱く、不整脈がひどいので、 即入院して様子を見ましょう」とのこと。そのまま病室へと運ばれて行きました。 病室では、すぐに点滴が始まります。ベテランの看護婦さんが点滴の作業を担当
してくれているのですが、血管が収縮していて、針が血管を捉えられず 看護婦さんもプライドが有りますから何とか成功させようと必死に、何回も試みて くれましたが結局失敗で、仕方なく主治医の先生と交替. そうこうしている内に本人が『苦しいっ』と叫んだきり、ベットの上で 動かなくなってしまいました。 「呼吸停止! 脈拍も止まりました! 瞳孔が開いています!」引きつったような
看護婦の声。 主治医の先生とあと二人の男の先生が、3人がかりで、人工呼吸と 心臓マッサージ。私は、ベットの隅に立ったままじっと時計の秒針を見つめて いました。 1分25秒経過とそのときです。「呼吸・心拍ともに戻りました」 3人の先生の蘇生術で無事生還できたのです。 しかし意識は、直ぐには戻りませんでした。 意識不明のままICUでの人工呼吸器による強制呼吸と点滴が続きます。 妻がこの深い眠りから目覚めるまで丁度一週間が、経っておりました。 まるで昼寝から覚めたかのように目を開いた妻の第一声は『あーお腹が 空きました。もう何時?』 この言葉を聞いたときの私の感激は、ほかに例えようがありません。 生き返ってくれて有難う!その一言で一週間の辛かった介護もどこかに 吹き飛び、生きて再び手を取り合えた嬉しさを味わっていました。
キョトンとしている妻にカレンダーを見せて今日は何日ですかと質問すると、 入院した日を指差しこの日でしょうとの答え、明らかに意識を失って 入院していた一週間は、どこかに消えてしまっています。 何とかしてこの間の記憶を聞き出したくて、色んな質問をしてみました。 例えば大きな広い川(これを仏教では三途の川と呼んでいます)が見えたとか エンマ大王様に会ったとか・・・答えはすべてNOでした。 尤も彼女のケースでは、肉体的には基礎代謝活動からすべて正常に機能 していて、脳の意識だけが一時的に停止していた訳でしょうから、大袈裟に 死後体験など聞ける事は無いと納得して、これ以上追及することはありません でした。 一週間ほど、食事も普通食に切り替えて、静養した後、再度診察の結果、 「今のところ心臓も不整脈はあるものの、先日のような発作が繰り返すような 状況からは、脱したと考えられますが、もともと心臓の弁に障害があること には変わりありません。 この障害の解決には、外科的手術しか方法は無いと思いますので、 早急な決断を強くお勧めいたします。 その際に必要な当院でのレントゲンやMRI、CTなどのデータと専門医師への 紹介状を書いておきますので、受付でもらって帰ってください。」 帰ったらすぐにでも手術ですよと言わんばかりの先生の気迫に圧倒されながら、
手厚いご診察に深くお礼申し上げて病院を後にしましたが、二人の肩には、 ずっしりと重い宿題が覆い被さり、無言の帰宅となりました。 |
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